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LINEマーケティングとは?メリットや成功事例をご紹介

デジタルマーケティング
2023.03.24

LINEを自社のマーケティングに活かすにはどうすればよいか?LINEマーケティングの特徴や得意分野、メリットやデメリットについても詳しく説明します。

LINEとは?

あなたはLINEを使っていますか?
全世界で多くのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が存在しますが、LINEを筆頭にTwitter、Facebook、Instagramの4つのSNSが日本では多く使われています。
最近はショート動画を投稿、閲覧するSNSのTikTokもZ世代を中心にユーザー数を増やしています。

LINEの説明を行う前にSNSについて簡単に説明すると、SNSとは人と人とのつながりを維持、促進するための機能を有するコミュニティ型の会員制オンラインサービス(あるいはそういったサービスを提供するWebツール)です。
テキストによる言葉だけのやりとり(メッセージの交換)に限らず、自身のプロフィールを公開する機能や、写真、動画、音声などを投稿する機能、グループを作って参加者だけでメッセージ交換する機能など、様々な機能があります。
Webサイトやコンテンツ制作に携わる人はもちろん、企業も公式アカウントを運用し始めているように、一般の方でもSNSのアカウントを一つも持っていない人はいないと言えるぐらいに現在においてSNSはインフラとしても普及し、日々、ユーザー同士で盛んにコミュニケーションが行われています。

そんなSNSの中でもLINEは日本で一番ユーザーが多いSNSです。
LINEの日本のアクティブユーザーは約9200万人(※ 2022年9月時点)で、全年齢層をカバーしている(全年齢層で使われている)SNSです。
LINEは多くのユーザーに使われてはいるのですが、仲の良いユーザー同士が一般公開されていないクローズドな場所でコミュニケーションを行うチャットツールとして使われる傾向が強いSNSでもあります。
そのため他のSNSとは違って不特定多数に情報を周知するにはあまり適さないSNSだとも言えます。
しかしながらクローズドな場所でのやりとりが目的で使われるからこそ、ユーザーの日常生活にも密着しやすく、即時性が高い(既読通知があることでユーザーの反応も早い)のも特徴です。
ちなみに他のSNSならば、Twitterは若年層からシニア層まで幅広く使われれていて。リツーイトで他のユーザーの投稿を自身のフォロワーに簡単に紹介(拡散)できるというメリットがあります。
その拡散力から、バズることが一番多いSNSでもあります。

Facebookは30代~50代がコアユーザー層で、ビジネス傾向が強いユーザーが多いのも特徴です。
グループとしてのコミュニティを形成しやすい(機能が備わっている)SNSでもあります。

Instagramは他のSNSと違ってユーザー層は女性が7割近くを占めていて、10代~30代がコアユーザー層です。
写真、もしくは動画の投稿が必須のため、運用するには時間と労力のコストがかかりますが、ユーザーの反応(エンゲージメント)も高いSNSでもあります。

LINEの主な特徴、機能

ここではLINEの主な特徴、機能について紹介いたします。
LINEの代表的な特徴、機能は以下の5つです。

1. トーク機能
LINEのメイン機能であり、テキスト文字を入力してメッセージを投稿することで、リアルタイムで相手と会話(チャット)が出来ます。
自分の投稿を相手が見たことを知らせる「既読通知」が表示されるのも特徴です。
また、トークは1対1だけでなく複数の人に投稿を送るグループトークも行うことが出来ます。
このグループトークは最大で200人まで参加が可能です。

2. スタンプ機能
LINEではトークにてテキスト文字以外にもスタンプというイラストを送ることが出来ます。
スタンプは応援するものやお礼をするもの、笑ったり起こったりなど喜怒哀楽の感情を示すものまであります。
また、スタンプは無料のものだけでなく有料のものもあり、多種多様です。
文章だけでは伝えにくい事、逆に文章ではなく軽いやりとりを楽しみたいときはスタンプを使うと良いでしょう。

3. 通話機能
LINEはトークによるコミュニケーションだけでなく、LINEユーザー同士で通話を行う機能もあります。
お互いのLINEアカウントが友だち登録されていないといけませんが、インターネット回線による通話のため、無料で通話を行うことができます。

4. 友だち登録機能
友だち登録を行う際の機能が沢山あるのもLINEの特徴です。
友だち追加画面から登録方法を選んで登録しますが、やりやすい方法を選んで登録を行うことができます。
以下のような方法があります。

・ふるふる:お互いの携帯電話を近づけて左右にふるだけで友だち登録を行えます。
・QRコード:QRコードを選択するとカメラが起動します。このカメラで相手のQRコードを読み取ると、相手のLINEアカウントが表示されるので、友だち登録を行えます。逆に「マイQRコード」をタップして自身のLINEアカウントのQRコードを表示させて相手に読み取ってもらうことも可能です。
・ID検索:LINE ID、もしくはLINEアカウントと連携させた電話番号でアカウントを検索できます。
・招待:LINEアカウントを持っていない相手をLINEに招待する機能です。メールやSMSでLINEへの招待を送ることが出来ます。

5. 自動翻訳機能
海外の人とのコミュニケーションを円滑にするべく、自動翻訳機能が搭載されています。
英語はもちろん、中国語と韓国語に対応しています。
自動翻訳機能を使うには、公式の通訳アカウントを友だち登録することで使用できるようになります。
※ 自動翻訳機能公式アカウント:https://guide.line.me/ja/services/line-interpretation.html

上記以外にも企業向けサービスの「LINE@」が提供されていて、こちらには「一斉返信機能」や「自動応答」、「クーポン機能」や「リサーチぺージ」など様々な機能が提供されています。
(これらの機能については後の「LINEマーケティングのメリット、デメリット」の章にて説明します。)

SNSマーケティングにおけるLINE

LINEだけでなくSNSを使ってマーケティングを行っている企業、法人は年々増えていて、実際に成果を上げている企業もあります。
ここではLINEを使ってのマーケティングの前に、そもそもSNSマーケティングはどういうものなのかについて説明します。

SNSマーケティングとは、LINEやTwitter、InstagramなどSNSを活用したマーケティングにおける諸活動のことを言います。
SNS上の一般人のクチコミを活用するマーケティングもあれば、インフルエンサーやキャンペーンを活用して瞬発的な認知や購買を獲得する方法もあります。
SNSを上手く使えば、マス広告が打てるほどの広告費の予算がなくても、やり方次第で大きな成果を生み出すことも出来るでしょう(SNSにも広告を出稿することが出来まるのはもちろん、マス広告よりも安価に広告を出稿できるのも特徴です)。

一般人のクチコミとは、友だちから勧められた本を買う、美味しいご飯が食べれるお店を教えてもらう、映画の感想を聞いて自分も観に行ってみる、これらの行動を指しています。
これらの行動はリアルな生活でもあることですが今はこのやりとり、コミュニケーションがSNS上で活発に行われており、認知や購買に多大な影響を与えているのです。
また、最近は検索エンジンだけでなくSNSでも検索が行われるようになっています。
特に前述のクチコミは検索エンジンでは探しにくいからこそ、SNSで検索が行われているのです。
更に説明すると、SNSの最大の特徴と言えばユーザーにシェアされる、拡散されることで認知が大幅に増えることだと言えます。

残念ながらLINEは友だち同士で繋がる、友だちだけの場所でコミュニケーションを取ることを目的に使われることが多いので、他のSNSと比べると拡散力はありません。
しかしながら友だち同士でも話が盛り上がって友だち以外の他の人にも教えたいという心理になると、友だち以外にも教えるためにタイムラインに投稿されることもあるので投稿内容には充分に拘りたいところです。

LINEに限らずSNSでユーザーが注目する、シェアを行う内容や動機には以下のようなものがあります。

1.価値の提供
人は価値がある、良いと思ったモノ、コトを他の人にも伝えたくなります。
商品やサービスはもちろん、記事だけでなく写真や動画のコンテンツなど、人は自分が良いと思うモノ、コトを他の人にも教えたくなるからです。

2.主張(自己表現)
自身の主張を他の人に伝えるために興味のあるコンテンツを共有する心理です。
自分の主張の正しさや、自分は何を知っているのかを拡散、共有することで自分を評価して欲しいという願望を適えようとするのです。

3.交友関係の維持
人は情報を共有することで友人との関係性を維持する、逆に情報を提供してもらうことで関係を維持したいと思っています。
お互いに情報を共有することで、より親密な関係を維持したいことが動機となっています。

特にLINEでは3の「交友関係の維持」を動機にして使われることも多いので、LINEで投稿を行う際は意識してみてください。

LINEマーケティングのメリット、デメリット

LINEを導入してマーケティングを行えば多くのメリットを享受することができますが、残念ながらLINEにもデメリットとなることがあります。
ここではLINEのメリット、デメリットについて詳しく解説します。

・メリット

1. ユーザー数が多い
LINEは日本で一番ユーザー数が多いSNSです。
ユーザー数が多いということは、それだけ多くの人にアプローチすることが出来るということでもあります。
更にそのユーザーの年齢層も全年齢層で使われていて、10代はもちろんのこと、60代以上のユーザーも多く使っているため、年齢層を問わずにアプローチ出来ることがメリットだといえます。

2. 無料で始めることが出来る
企業名義でLINEを使う場合、LINE公式アカウントにて使用することになりますが、初期費用はゼロ、月々の使用料もゼロです。
メッセージ送信も月1000件までは無料なので(それ以上の数のメッセージを送るとなると有料プランとなりますが)、クーポン機能を使ってユーザーに配布することで集客につなげることも可能です。

3. 登録の手間が少なく開封率が高い
メルマガに比べて登録・購読の手間が少なく、ユーザーも気軽に登録を行いやすいです。
QRコードを読み込むか、友だち追加ボタンから追加を行うだけで登録が完了します。
その上、メルマガだと迷惑メールフォルダや直接ごみ箱に送信されてしまう可能性もありますが、LINEは迷惑フォルダなどが存在せずユーザーに直接届くため、開封率が高くなります。
メルマガよりも読まれずに捨てられる可能性が低くなります。

4. 投稿メッセージの種類が多い
LINE公式アカウントにはテキストメッセージだけでなくビデオメッセージはもちろん、クーポン機能やショップカードを配信することが出来ます。
LINEから直接購買に繋がるので、比較的に低コストで売上を上げることにもなります。

5. 分析機能がある
投稿やプロフィールがどれだけのユーザーに閲覧されたかを知ることが出来る分析機能があります。
分析を行うことでアプローチ方法を改善し、よりユーザーを集める施策を考えることが出来るのです。

・デメリット

1. 登録を行ってもらわない限りは配信できない
投稿メッセージの種類が多いLINE公式アカウントですが、ターゲットとなるユーザーに友だち追加してもらわない限りはメッセージを配信することができません。
その為、友だち以外の人には直接アプローチができないのです。
しかし、タイムラインでシェアされれば友だち以外にもPRが可能なので、上記で説明したようにSNSでユーザーが注目する、シェアを行う内容や動機に沿った投稿を行うことを意識して下さい。

2. 長文が送り辛い
LINEの投稿の最大文字数は500文字なので、これ以上の投稿を送るには文章を分割しなければなりません。
また、LINEはチャットツールという特性もあり、そもそもチャットツールは長文が敬遠されやすいツールでもあります。
短い文章かつ、要点を絞った文章を書くことが求められます。

3. アカウント停止されると顧客情報が消える
LINE公式アカウントは利用規約に違反すると、LINE社の判断でアカウントが停止されることがあります。
更にアカウントが停止された場合二度と復活させることはできず、登録されていた顧客情報も削除されてしまいます。
顧客情報がなくなってしまうのはビジネスにおいては致命的です。
利用規約を遵守し正しい知識を持って運用しましょう。

以上がLINEの代表的なメリット、デメリットです。
これらを踏まえた上で、特にデメリットについては充分に注意してLINEを使用するようにしましょう。

まとめ(成功事例の紹介)

最後にLINEをマーケティングツールとして導入・使用することで成功した事例をご紹介します。

1. 仙台銀行(新規顧客獲得)
株式会社仙台銀行は、「個人向けローン申込の新規獲得数アップ」を目的にLINEマーケティングを開始し、LINE広告の友だち追加とLINE公式アカウント(ローン専用)上のチャットボットを併用したローン申込新規獲得施策をスタートさせ、大きな成果を上げています。

行った施策は、「LINE広告の友だち追加とチャットコマースを併用して、商品への関心度の高い友だちを集客」「チャットボットの会話データを分析し、LINE広告のターゲティング設定やクリエイティブの改善を一貫して実施」「すぐに申し込みに至らなかったユーザーには、LINE公式アカウントのステップ配信や一斉配信で個人向けローンに関する情報を届ける」などを行いました。
その結果、「CTRが2倍以上に増加」「本施策を通じたローン申し込み数は2022年6月からの5ヵ月で12倍に伸長」「従来の施策に加え、LINE広告とチャットコマースの併用でサービスを展開し、幅広いユーザーの獲得に寄与」することに成功しました。

2. 新日本製薬(新規購入者増加)
新日本製薬株式会社は、「見込み客の新規購入の促進」と「LINE公式アカウントの友だちの増加」を目的にLINE公式アカウントやLINEプロモーションスタンプを活用してファンを獲得し、大きな成果を上げています。

行った施策は、「LINEで応募の季節型キャンペーン「サマーキャンペーン」の実施」「キャンペーンで取得したアンケート回答を基に、LINE公式アカウントでメッセージのセグメント配信を実施」などを行いました。
その結果、「キャンペーン実施前と比較して、キャンペーン翌月のLINE公式アカウント経由の新規購入者が1.2倍に増加」「サマーキャンペーンを通じて、115万人以上のLINE公式アカウントの友だちを集める」ことに成功しました。

3. オープンハウスグループ(Web会員登録数増加)
株式会社オープンハウスグループは、「戸建事業のWeb会員登録者数のアップ」を目的に、大幅なCVR(コンバージョン率)、CPA(コンバージョン単価)改善を達成しました。

行った施策は、「LINE公式アカウントを開設し、LINE広告の運用を開始」「LINE広告の運用をインハウス化するにあたってクリエイティブ改善に着手」「各エリアの顧客データ分析と、エリアごとの営業担当にヒアリングを実施し、得られたデータと“現場の声”をデジタル施策に反映」などを行いました。
その結果、「配信効果が薄れることが起こりにくくなり、CVRは前年比158%改善、CPAは前年比68%抑制」「資料請求数は通常時と比較し142%増加、CPAは82%抑制」することに成功しました。

※ 参照記事(LINE公式):https://www.linebiz.com/jp/case-study/

このようにLINEマーケティングは上手く使う、活かすことで事業を促進させることができるのです。
しかし自社内だけではうまく進まない、ノウハウはもちろん人手が足りなくてスムーズかつスピーディーに行えないことに悩んでいる方も意外に多いものです。
そんなときは専門業者のツールやサービスなどを利用する、外部のチカラを借りるのも一つの方法です。
次節ではおススメのサービスを紹介しますので合わせてご検討ください。